世界史記事一覧

世界史はモンゴル帝国から始まったという話は置いておいて、日本が関係する関係しないにかかわらず日本以外の地域での歴史についてのカテゴリー

「自称」の中華と「実力」のローマ:東西帝国のメンタリティはどう違ったのか?

「本当に偉大な存在であれば、自ら声高に叫ばずとも、自然と周囲から畏怖され、尊敬を集めるはずではないか?」 歴史を少しでも俯瞰して見ることができる教養ある頭脳を持っていれば、誰もが一度は抱く疑問です。現代においても「我が民族の偉大なる歴史」を

【東アジア近代化の謎】なぜ日本と台湾とシンガポールだけが「儒教の呪い」を解き、ファクト重視の先進国になれたのか?

古代東アジアの歴史や現代の国際情勢を見ていると、ある奇妙な現象にぶつかります。それは、一部の国々が客観的なデータや証拠(ファクト)を前にしても、頑なに「自分たちのメンツや感情の物語(ナラティブ)」を優先し、議論が平行線をたどるという現象です

島原の乱の教科書が隠す「奴隷貿易と世界大戦」〜日本が西欧の植民地にならなかった本当の理由〜

学校の歴史授業で「島原の乱」をどう習いましたか? 「キリシタンへの残酷な宗教弾圧に耐えかねた哀れな農民たちが、天草四郎を首領に悲劇の蜂起を起こした」……おそらく、大半の方がこうしたステレオタイプな物語を思い浮かべるはずです。 しかし、当時の

【書評】メディアの「極右」レッテルにだまされるな!『世界の右翼 欧州保守政党でわかる国際情勢』が明かす欧州のリアル

現代の国際ニュースを見ていると、「欧州で極右政党が躍進」「排外主義の嵐」といった刺激的な見出しが目につきます。私たちはそれを見て、「ヨーロッパがまた昔のファシズム(独裁思想)に逆戻りしているのだろうか」と不安になりがちです。 しかし、本当に

「人を殺してはいけない」という常識はどちらが先か?日本と欧米の決定的な違い

「人を殺してはいけない」「生命を大切にしなければならない」という道徳は、人類にとっていつでも、どこの世界でも当たり前の常識だったわけではありません。 私たちは学校で「欧米の近代思想や人道主義こそが世界を文明化させた」と教わり、日本の徳川綱吉

秀吉はなぜキリスト教(カトリック)を禁じたのか?〜コエリョへの質問状と「日本人奴隷」の流出〜

豊臣秀吉が行った「伴天連(バテレン)追放令」。 歴史の授業では「秀吉がキリスト教を弾圧した出来事」として習いますが、実はその裏には、当時の日本が直面していた国家存亡の危機と、残酷な「日本人奴隷の海外流出」という知られざる事実が隠されていまし

【目から鱗】「憲法」と「憲法典」は全く違う!イギリス・アメリカの仕組みから読み解く、日本国憲法第1条の真実

「憲法は国の最高法規だから、何よりも偉い」 「憲法にこう書かれているから、伝統よりも憲法を優先すべきだ」 私たちは戦後の教育やマスメディアの報道によって、無意識のうちにそう思い込まされてきました。皇位継承問題においても、リベラル派の政治家や

江戸時代のインテリジェンス〜幕府はなぜ「オランダ消滅」を見抜けたのか〜

「鎖国」という言葉から、江戸時代の日本は海外の情報から完全に遮断され、世界情勢に無知だったと思っていませんか? 実は、江戸幕府は非常に優れた「インテリジェンス(情報収集・分析能力)」を持っていました。それを象徴する、ある痛快なエピソードがあ

【書評】『経済学者たちの日米開戦』:データが「勝てない」と告げたとき、組織はどう動くのか

今回は、昭和史の大きな謎の一つに迫った傑作選書、牧野邦昭著『経済学者たちの日米開戦:秋丸機関「幻の報告書」の謎を解く』をご紹介します。 「日本はなぜ、勝てる見込みのない戦争に突き進んでしまったのか」 この問いに対して、「まともなデータ分析を

【書評】倉山満『秀吉再考』から読み解く「真の天才」豊臣秀吉の実像

私たちが歴史小説や大河ドラマで親しんできた戦国時代の常識は、本当の歴史の姿なのでしょうか。倉山満氏の『秀吉再考』は、「人たらしの英雄・秀吉」と「天才革命児・信長」という固定観念を真っ向から打ち破ります。 信長の実像に関しては、同著者の「大間

100年の愚行と遅すぎた正論――マクマリーとマッカーサーの警告に見るアメリカの呪縛

アメリカの外交史を振り返ると、常に一つの致命的な悪癖が浮かび上がる。それは「現場のリアリズム」を無視し、遠く離れたワシントンの「イデオロギー(建前や道徳)」で世界を裁き、破滅的な結果を招くという歴史の繰り返しです。 その最大の被害者となった

【歴史の偽造】なぜ「シナ」は差別用語にされたのか?100年前から始まった「言葉の乗っ取り」の全貌

はじめに 本記事はシナ(支那)呼称の利用を推奨するものではありません。 それぞれの呼称の意味と、呼称を使用させないことの狙いを知るということを目的としています。   現代の常識への疑問 『シナ(支那)』という言葉は、日本人が中国人を蔑むため

【書評】日本史から見つめ直す「被害者」の真実と、西欧の先進性

近年、アニメや漫画などのエンターテインメント領域にまで、欧米から「黒人差別への配慮」や「歴史的被害者への贖罪」を求めるポリティカル・コレクトネスの波が押し寄せている。もちろん過去の奴隷制が人道に対する罪であることは大前提であり否定するもので

日本の歴史書の特異性

日本の歴史書の特異性 通常、王室や皇室が編纂した歴史書というものは自らの正統性を示す目的で編纂されています。 『日本書紀』は西暦720年(養老4年)に完成した日本初の勅撰(天皇の命)国史で、舎人親王らが中心となり、天武天皇の意向を受けて「帝

日本刀について

日本刀について②

日本刀と欧州のロングソード。さらにそれに対応する防具の歴史

歴史に学ぶことの重要性

歴史に学ぶことの重要性

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」   鉄血宰相と名高いドイツ帝国のオットー・フォン・ビスマルクの言葉です。 正確には違うという話もよく聞きますが、本当の言葉は、   「愚者だけが自分の経験から学ぶと信じている。 私

日本は誰と戦ったのか コミンテルンの秘密工作を追求するアメリカ

[著者] 江崎道朗 出版社 KKベストセラーズ 2017/11/25 先日、近所の書店で江崎先生の書籍を探していたところ、書店員より「最近、同じ著者の書籍「日本は誰と戦ったのか」を探していた人が複数名いらっしゃったのですが、何かで取り上げら

平和はいかに失われたか−大戦前の米中日関係もう一つの選択肢−

How The Peace was Lost [原著] ジョン・アントワープ・マクマリー [編著] アーサー・ウォルドロン [監訳] 北岡 伸一 [訳]  衣川 宏 出版社:原書房 発売日:1997年   (John Van An

現代の尾崎秀実の暗躍

尾崎秀実(おざきほつみ)[暗号名:オットー]は、ソヴィエト共産党のスパイで、戦前、朝日新聞や中央公論、改造にて支那事変の長期化を煽り、米英に対する批判的なプロパガンダで大衆を煽りました。 大衆世論が暴支膺懲、鬼畜米英に染まってしまった状態に

1936年の勢力地図(HOI4)について

先日、自分が遊んでいたゲーム(Hearts of Iron IV)の1936年の極東マップをtwitterにて掲載したところ、思いの外たくさんの反響があり、私自身も吃驚いたしました。 2018年11月28日現在、7161RT、11352いい